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「今の、風魔法だったな。」
通学中の魔法は禁止されている。遅刻回避の意味で。
海「み…見た!?」
「俺は見た。赤だろ?」
海「…えっと…何の話?」
「犯人だろ?赤い髪の女子生徒。」
俺は右手に鞄、左手はポケットだったからアリバイも有る。
海「…本当?」
抗史「一瞬でそんなに見れたのかよ…」
腹押さえながら起き上がった。タフだな。
「一瞬だからその程度だけ。
次にすれ違ったら完全把握が出来るが…」
体格とか顔の特徴は見れなかった。
海「こっちは見てないんだ…
じゃ、捕まえてよ…」
「…は?」
海「捕まえて!犯人を見たんでしょ!?
じゃないとまた捲られちゃう!」
「ミニスカにしなきゃ良いだろ。」
そんな気はないらしく、必死に見つめられる…
「…分かった。
犯人は見ちまったし、濡れ衣着せられかねんし。」
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