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「そうでも無きゃあ、奴等とやり合えませんよ。」
ゆとり「そう…
そうそう…この際だから、敬語は止めて頂戴。
手下にしたみたいで面白く無いから。」
「…?」
ゆとり「さ、行きましょ。」
…
アナウンス「準々決勝が始まります。参加者の方は準備をお願いします。」
体育館…
実況「準々決勝、第2試合…開始!」
ビュン!
開始と同時に横から赤みを帯びた髪が舞う。
白銀に輝く、抉る様な刃の軌道。軌跡と赤い髪が相手に重なり、
一撃で倒した。
「ふぅ…」一瞬の内に篭った熱を口から吐き出す。
咄嗟には反応出来ない速さだ。その速さで走ろうなら、運動量も比にならない筈。
物ともしない素振りで振り向きながら、こう尋ねて来る。
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