類は友を、馬鹿は災難を呼ぶんだな

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「あっさだぞ!とっとと起きろ!」 女の大きく高い声が部屋に響き渡った。 口調は子供だが、声と、声の主は大人の女性だ。 その声に、塞き込む様に寝ていた少年が起き上がる。 「……はよう。姉貴」 少年は起き上がりながらそう返事した。 「今日から学校なんだろっ」 少年の姉はガララッ、と小気味良い音を立ててカーテンを開けたが… 窓の外はまだ薄暗い。時計は午前4時を示していた。 「ほらほら、新学期早々遅刻しちゃうゾ」 「まだ門開いてないっての…… 毎度毎度、これで何度目だよ……」 彼の姉がイタズラ好きな事と家のマスターキーを所持している事が災いして、ドッキリと言い張るただの迷惑をしてくる。 「ふわぁ……じゃ、7時に起こしてね~……」 大あくびをしながらそう言い残し、彼の姉は部屋から出て行った。 いつもの事だと諦め、彼も寝る事にした。
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