類は友を、馬鹿は災難を呼ぶんだな

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通学路…… 目的の高校は一直線とはいかないがかなり近い。大体は幼馴染のメンツで歩くのが昔からの日常だ。 「わざわざ俺を待ってないで部活やってれば良いのによ……」 昔っからそうだ。朝に用事がないなら遅刻するまで俺を待ち続け、一人でこっそり帰ると後で不機嫌になる。 「抗史、サッカーに興味持ってたろ。海は……剣道とかどうだ?」 「上下関係とかメンドクセーし思い通りに出来ねーしで、もうやらねー」 「邪魔者扱いされてるみたいだから意地でも入らない!」 俺なんかに構わずに青春とやらを謳歌(して疲労)してもらう、粋な計らいが無下にされた。 「つかよー記。お前こそ、部活入ってねーのに人には薦めんのかよ」 無駄に鋭いなコイツ…… 「……俺は忙しいんだ。面倒な部活をやってる暇なんかない」 「やべっ、宿題忘れたかもしんね!」 そして話振っといて聞いちゃいないなコイツ……
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