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F組教室……
今日の授業、もといプリント配布と課題提出が終わった。
教室に残っている人は、休み明けで積もる話をしている女子と、小競り合う野郎共で賑わっていた。
誰とも話さず、マイペースにプリントを鞄に入れている俺が浮くくらい。
「うぉっ……!」
立ち上がろうとした途端、騒いでいた野郎に背中から乗しかかられる。
「重いだろクソがっ」
押したであろう二人組に押し返す。
「ああ、すまん!って、夜道!?」
「…っべー、怒らせたか…?」
おどおどする奴らを無視して教室から出る。
俺は他人からどう思われているか、正直どうでもいい。巷では『絶対の不偏者』何て呼ばれてるが、それがどうした。
そんな心意気(?)を胸に、あくびをしながら廊下を歩く。
いつの間にか後ろに、今朝と同じ2人が着いて来ていた。
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