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24時間前……
アナウンサー
「今日は東側からの風が強いようです。お気を付けてサーフィンをお楽しみください」
「早いじゃないか」
「当たり前だろうが……」
ここは米軍のキャンプ
基地に動員命令を出したらしい
いつもは遅れてやって来る
ビルが珍しく早くきた
「あの冷血なジャスティス大佐が
こんなに慌ててるんだぜ?」
嬉しそうに俺に言い聞かせた後に
「これはすごい事件なんだろうな 」
そんな馬鹿な話を聞きながら
会議室に繋がる 廊下を歩いていると
食堂から鬼の形相でハワードが
飛び出てきた
「俺の飯 喰ったのお前か?」
ビルは表情を変えずに
「…見損なったぞ! グリフィン」
「いやいや お前だろ!」
俺とハワードがハモる
「どうすんだよ?
腹へったよ!」
可哀想にほぼ涙声だった
「悪かった悪かったよ」
悪気もなく ハワードの言葉を流すように言う
俺は見ていられず
非常食のスニッカーズを差し出すと
それを見たハワードは幸せそうにパクついた
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