選手戦前の言葉

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俺は不思議だった ラビットは何故 フレンスを殺したのか 何故 殺さなければならなかったのか ? ―――――――――― 基地に突っ込んだ 俺達 キラーチーム 制圧は数分で終わった 「 集合しろ」 キラーチームの隊長 マイクが 呼ぶ 「今 情報部が辺りを探索している 待機 だ」 俺はまた自分の装備をみる 先程の戦闘でほこりがべたついてる ジャム (弾詰まり)だけは避けたい 今俺たちが使用している、M4A1はアメリカ軍制式採用のアサルトカービン銃だ 歩兵部隊はもちろん警察(税金泥棒)も愛用している だが、何故 これほど信頼をかっているか? それは最新の各種追加デバイスを搭載可能で拡張性があり、 フルサイズのアサルトライフルよりコンパクトで取り回しが容易だから ストックを戻し セレクターレバーをセフティ(安全装置) に切り替える 銃身(バレル)の後ろのホロサイトの 標準を整える その作業が終わると弾倉(マガジン)を 抜き取り新しいのに切り替える おっと…… 満タンの状態では弾倉から弾を押し出すスプリングが完全に押し潰されてしまい、 スムーズな給弾を妨げる事があるから 弾を 外に出す M4A1を背中に戻し 電子タバコを取り出す これはタバコこれはタバコ…… 「もっと叫べよ!」 地獄の中で唯一のくつろぎが台無しだ 俺は重い腰を上げ 声の聴こえる方角に歩を進めた 見れば ここの(かつての)住民を他のチーム達と一緒に苛めていた 苛めを受けているこの青年は見る限り 戦闘要員 じゃない事がみて分かる 「助けてくれ」 腕につけてある携帯端末が 瞬時に青年の言った言語を改訳し 話したことを教えてくれる 「はあ? 聴こえねぇよ?」 本当にこいつらは正規軍なのか 最近 解らなくなる 青年の腹にキツイ蹴りが入る 痛がる青年の姿を見て みんなが 笑い始めた すると ヤンキーチームの オカマ隊長 中称カマ隊長が出てきた この光景を見て 何てことを……という 素振りを見せる 「あんたたち! 可哀想じゃない!」 回りの隊員にそう注意する その行動を見た青年はカマ隊長に 助けを求めてしまう 止めろ…… 「可哀想に……」 カマ隊長が青年のホホを優しく触れる 隊員達は次に起こるタノシイことを 心待ちしている 俺は目を閉じた 轟音が鳴り響く 青年の口が遥か後ろにふっ飛び 壁に命の絵の具を塗りつぶされた 同時に笑い声も響いた
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