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死体達は自由だ
何処で何をしていても許される
少なくとも情報に束縛されている
俺達よりは自由だ
――――――――
「 我々が制圧した村は
余り居座っていなかったようだ
代わりに別の居場所を見付けた
そこに移動する!」
マイク隊長がそう声高く言う
またトラックに揺らされるのか、と思うと
気が重いな……
俺は腕の携帯端末(モブ)をつけ万能ヘッドフォンに繋ぎ 音楽を流した
俺は日本のアニメが好きだ
昔っから良く聴いていた
俺の第二の心の慰め……
「前方に民兵だ 」
万能ヘッドフォン越しに遥か上空から
ハワードの声が響く
「武装してんなこりゃ」
神様は俺に安らぎさえくれないのか?
クソッ
今 ハワード は上空の軍用偵察機で
俺達をナビゲーションしてくれてる
またM4A1の安全装置を外し
時が来るのを待った
「RPG!」
豪快なトラックの運転を見切ったのか
それともまぐれ当たりか
ロケット弾がトラックの真正面に
当たった
トラック内はまさに洗濯機状態
人が洗い物みたいにごちゃ混ぜだ
横っ腹を擦りながらトラックは勢いよく
止まる
それを確認した民兵が全力疾走で向かってくる
体制を立て直しながら
マイク隊長が迫り来る
奴等を撃ち抜く
「早く爆撃支援しろ!」
俺はハワードの軍用偵察機に
無線を入れる
「こちら グリフィン
至急 爆撃支援を頼む 」
了解 ノイズ音と共にハワードがすぐに用意する
「ドカンと 行くぞ!」
蟻の巣のように民兵が溢れ出てくる
町はほとんど爆撃で抉られる
「よし ゴーゴー!」
トラックからはいずりでて
蟻の巣へと 向かった
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