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俺は褒められたかった
それか慰めて欲しかった
だが、世間は甘くない
苦すぎるくらいだ…
―――――――――――――
まだハワードの空爆のおかげで
砂ぼこりが舞っていたが、
俺達が付けている万能ゴーグルで
全く支障は出なかった
「こちら ヤンキー!
突入した 」
「こちら アルファ
同じく!」
無線ごしに銃弾が飛び交う
低い音が聴こえる
「悪運はいいな」
ビルがそう呟く
俺達のところは早くも撤退していた
辺りを確認しながら道の隅を行軍する
「やけに静かだ…」
マイク隊長がそう洩らす
気に入らん……
目的の情報がある
建物まで着くまで
不気味なことに何も起きなかった
指で配置場所を指示すると、マイク隊長は
背中から無数のナイフを取り出した
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