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「…………私は?」
「僕はどうしたら良いの?」
「あー、二人は後から駆けつけたって役で。」
「んのほうが自然やのう。」
打ち合わせが終わったタイミングで、武士達がやって来た。
「皆大丈夫?」
「……何とか追い払ったけど、僕らはボロボロだから保健室に行くよ。」
「ぐわぁぁぁぁ!オレッちの左目が!」
「…………重症……中二病」
「そうなの?ってこの子はどうするの?」
「彰、俺は英樹達を運ぶから、お前はこの子を頼んだぜ。」
それを合図に、倒れていた英樹と鳴門、そして武士と凉子はダッシュでドアから出ていった。
「……えっと、橘さんだよね?」
「え?うんそうだよ。よろしくね!」
「うん、こちらこそ。で、この子どうしよう?」
「……僕だって分かんないよ。」
残された二人は、ただ呆然と立ち尽くしていた。
ー ー ー ー ー ー
「よし!今ごろ星華ともフラグを作っているはず!」
「一石二鳥って奴か?まあ、候補が増えんのは良いか。」
「んはぁー、疲れたわ。」
「…………昼休み……終わる。」
「んじゃ、教室戻りますか。」
その後聞いた話しだが、起きて見た彰の笑顔に、見事名も知らない少女はヒロイン候補となったらしい。
ー ー ー ー ー ー
「テメェのおかげで彰と会えたんだ。感謝してるぜお前!」
「彰君、この子は誰なの?」
「返答次第では、許しませんわよ?」
「ぼ、僕も気になるな!」
「ま、待ってよ皆。僕これから生徒会が……」
「何この状況。」
帰る時間となり、彰のヒロインズが現れた。そこで英樹は、昼間の少女に感謝されていた。
「……頑張って彰。先に生徒会室行ってるから。」
「え、助けてよー。」
後ろから聞こえる声を無視して、英樹は歩き出した。
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