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「笑顔で言うことじゃないでしょそれ。」
「事実ですから。」
「……仕方ないだろう。我々はもう賛成したのだから。」
今日話すことはなくなったので、生徒会は終了となった。
「あ、そうだ英樹。今日お前の家行くからな。」
「急になんですか凛華さん。まあ、ミルを見せるだけだし構いませんが。」
そうして歩き出した二人を見て、詩織は何気なく言った。
「ふむ、まるで恋人どうしみたいだな!」
「ふぇ!べ、別に英樹とは恋人じゃねぇよ!」
「詩織さん、面白くない冗談ですね。」
「いやすまんな。ただの感想だ。」
「……今度同じこと言ったら潰すからな。」
そう言って、英樹達は出ていった。
「ねぇ彰くん、私たちもどっか行こうよ~。」
「水無月さん近いですって!」
「頑張れ凛華!今日は赤飯炊きますからね!」
「はぁ、甘奈も離れなさい。」
「うん!やはり生徒会は良いな!」
こうして解散となった。
ー ー ー ー ー ー
「あー!凉子隊長、英樹が女と歩いてるであります!」
「…………なん……だと?」
「あれって、朝の奴じゃないか?」
遊び終わって帰る途中の武士達は、偶然凛華と歩く英樹を見つけた。
「どうするでありますか?」
「…………観察。」
「ほお、てっきり突っ込むかと思ったぜ。」
そうして英樹達を観察し始めた武士達。
「……………………」
「……………………」
そんなことを知らない英樹達は、特に話すこともないので黙って歩いていた。
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