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「さあ鳴門、朝から俺をイラつかせた理由を聞こうか。」
「また勉強教えてください師匠!」
「誰が師匠だこのアホが!」
「待って!暴力反対!やめどぅえ。」
殴られて飛んでいく鳴門を見ながら、武士は思う。
「そうか。鳴門の奴テスト勉強サボってんのか。もう明日だってのに。」
「…………救えない。」
「大丈夫かな鳴門?」
もはや殴られた事など誰も気にしないほど、鳴門の頭の悪さは酷い。
「やめて!これ以上は形が変わっちゃう!」
「るせぇ!もう45発は覚悟しろ。」
「死ぬ!確実に逝ってしまう!」
「ねぇ、止めなくていいの?英樹本気だけど。」
「……しゃーない。止めるか。」
「…………不本意。」
この後、何とか昼飯1ヶ月奢ることで話しは終わった。もちろん鳴門が払うことに。
ー ー ー ー ー ー
「で?お前明日って分かってんのに、何もしてねぇのか?」
「ひゃい。面目にゃいでふ。」
「おい鳴門、痛いのは分かるがちゃんと話せ。また殴られるぞ。」
「…………我慢。」
「頑張って鳴門!」
ちょっと顔が腫れている鳴門は、今までサボってしまった理由を語りだす。
「明日から本気だすって言ってたら、こうなりました!」
「……死ぬ覚悟はできたか?」
「待って!本当に自分が悪いのは分かってるけど殺さないで!」
「鳴門、馬鹿だろ。」
「…………馬鹿。」
「うーん、何も言えないかな?」
「ついに橘さんにまで!」
「まあ1発だな。」
この後、鳴門は意識を失い、気づいたら保健室にいた。
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