飴を美味しく頂く方法

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ガラガラー… この音は灰か… ドアの開けた音で人物が分かってしまうほど聞き慣れてたとしたら怖いものだ。半分埋まった書類から目を離し灰に文句を言う。 「ノックしてか、ら…。」 「いいじゃねぇか、年頃の女の部屋じゃあるまいし」 まぁそうなのだが…それより 「ねーその口から出ている白く細い棒様はもしかしなくても飴?」 「は?…あぁ」 そう言って飴を出した。 「わぁー飴を出す仕草までホスト教師だ!!煙草じゃなくて飴なのがいい!!どうしたの?それ?あぁ素晴らしすぎる!その棒の細さに惚れた!!」 長時間、書類に向き合っていたためかネジが緩んでいるらしい。 「…生徒から貰った」 くるっと回して再び口に含んだ。
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