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ハァハァと息を切らし、思わず玄関前で座り込んでしまいました。
少し深呼吸して落ち着かせ、子犬の顔を見ました、
クリクリの丸い目をし、舌を出しハァハァしながらひかりちゃんを見つめてました、そして子犬は一瞬笑った様に見えました。
静かに玄関を開けました、そしてこっそりと家に入り、またドキドキしながらお母さんのいる台所へ向かいました。
少しモジモジしてから思い切って、
「ただいま、お母さん。ちょっと見て。」
と言いました。
やっぱり驚いた様子で、
「え~!ちょっと、どうしたのひかり。」
とお母さん。するとひかりが
「あのね、あの空き地にねダンボール置いてあったの、その中にこの子犬が閉じ込められてて…震えてたし…助けてあげなきゃって思ったの…だから…」
「うん、わかった。ひかりは優しいのね、連れてきたことは正しいわ。」
ひかりに近付き、しゃがんで目線を合わせ、とてもニコニコ笑顔でお母さんが言いました。
そして続けてお母さんが言いました、
「そういう気持ちはとても大切なの、たとえ小さな生き物でも大切な命よね、助けた子犬の命、ひかりに出来ることはなぁに?」
優しく問い掛け、ひかりは少し考え、こう答えた、
「うん…大切にすること。」
「そうね、大切な命は責任もって大切に育てないといけないわね。」
お母さんはひかりの頭に手を置き、少し真剣な顔付きで言い終わると…またニコニコ笑顔で、
「さぁまずは、お風呂ね!」
というとひかりは笑顔で
「うん。」
と答えてからお風呂場へかけて行きました。
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