白い犬

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茶色い子犬のキラリを洗っていくうちに、みるみる白い毛が出てくるではありませんか。 シャンプー中も黙って大人しいキラリ、気持ち良さそうな顔をしています。 ひかりは洗い終わると、ゆっくりと、風呂おけでキラリにかけてあげ、丁寧に洗い流し、そしてひかりはびっくりしました。 「キラリはなんて真っ白なの。本当に見違えたわ。今まで茶色い犬だと思ってたのに~。」 うれしそうにしっぽをフリフリして、体をブルブルしてひかりちゃんのほっぺをペロリ。 「きゃ~キラリつめたぁい!!うれしいのねぇ。わかったから落ち着いて。」 そしてひかりちゃんはお母さんを呼びました。 「おかぁさぁん、洗えたよ。凄く綺麗になったんだから、真っ白になったよぉ。」 ひかりちゃんは全身ベチョベチョになりながら、キラリを抱き上げ、新しいバスタオルで綺麗にふいてあげました。 少ししてお母さんがきました、 「まぁ~本当綺麗なこと。毛並みも見違えるほど素敵だわ。」 お母さんも本当に驚き、そしてひかりちゃんに聞きました、 「ところで、名前は決めたの?」 「うん決まってるよ!キラリ。」 「まぁ、素敵じゃない。ひかりも輝いてみえるわ、キラリもね。」 お母さんは、生き生きしてるひかりちゃんを見ていて、自分までなんだか嬉しくなりました。
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