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長い沈黙が続いた。
土方さんが黙ったまま考え込んでいる。
「それは、どういう意味だ?
隊士として雇えということか?」
沈黙は、土方さんの質問で破られた。
「貴方は私を簡単に殺せると思っていました。
だから土方さんからこんな質問を受けるなんて…思ってなかったです。
此処に置いてもらえるなら…私の立ち位置なんて何処でもいいんです。
必要とあらば何でもします」
最後にそう一言添えて、僅かに残された希望を何とか掴み取ろうと必死だったのかもしれない。
「俺はどちらでも構わない
だから蓮、総司に会ってこい。
お前の処遇は総司に決めてもらえ」
そう言って土方さんは部屋から出ていった。
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