99人が本棚に入れています
本棚に追加
「ひまだ…」
そう思いながらも身支度を整える。
ただただ、無意味な毎日を過ごすことがめんどうだ。
空気の入れ換えをしようと私は縁側の襖を開いた。
「…あ、小鳥だ」
庭へと続く縁側に腰を降ろそうとした時、木の下にいる小鳥を見つけた。
パタパタと片方の羽をバタつかせながら、それでもその小鳥は飛ばないでいた。
庭に出ようとして、庭に出るための草履が無いことに気づいた。
「裸足でいいか……」
ただ何となく、暇潰しくらいの好奇心で私は小鳥のもとへと歩いていった。
.
最初のコメントを投稿しよう!