羽根を手折られた小鳥

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「ひまだ…」 そう思いながらも身支度を整える。 ただただ、無意味な毎日を過ごすことがめんどうだ。 空気の入れ換えをしようと私は縁側の襖を開いた。 「…あ、小鳥だ」 庭へと続く縁側に腰を降ろそうとした時、木の下にいる小鳥を見つけた。 パタパタと片方の羽をバタつかせながら、それでもその小鳥は飛ばないでいた。 庭に出ようとして、庭に出るための草履が無いことに気づいた。 「裸足でいいか……」 ただ何となく、暇潰しくらいの好奇心で私は小鳥のもとへと歩いていった。 .
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