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大切な姉を失って、生きる意味すら分からなくなった。
いや、初めから私に生きる意味などあっただろうか……
私の家系は古くから続く有名な殺し屋だった。
産まれた子供全てが殺し屋として生きるわけではなく、産まれた子供自らが選ぶらしい。
目の前に刀や巾着やら幾つかの物を置き、初めに手にした物で将来を決めるという慣わしがあったのだ。
私は見事に刀を握っていた。
私は殺し屋として大切に育てられていった。
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