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殺し屋として私はどんどん才能を開花していった。
まだ幼かった私は遊びとして人を殺すことを教えられた。
人を斬ることを遊びと理解していた私の腕はどんどん良くなっていく。
良くなっていくと同時に、周りの者は私を恐れるようになった。
一族は私を始末したがる程に私を脅威だと感じるようになったのだ。
皆は私を化け物と呼んだ………
私の両親、兄、そして大好きな双子の姉以外は、私に愛情を向けなくなった。
私の一族は私を必要とはしなくなった。
しかし、私に残された道は既に殺し屋として生きる道しか残されていなかったのだ。
命令とあらば沢山の人を殺し続け沢山の人の未来を奪ってきた私に、大切な人を失って悲しむ権利があるのだろうか……
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