再会

5/11

98人が本棚に入れています
本棚に追加
/177ページ
少し歩いて、辿り着いたのは一つの門の前だった。 「たす……け、て」 私が絞り出した声は酷く掠れていて、誰にも届く事はなかった。 だけどもう動けなくて、門を叩く力さえも残っていなくてその場にしゃがみ込んだ。 雨は止む気配がなく、意識を保っていた僅かな気力さえも雨と一緒に流れていった。 .
/177ページ

最初のコメントを投稿しよう!

98人が本棚に入れています
本棚に追加