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「めんどくさ…」
ポツリと呟いた一言は聞こえなかったのか平塚先生はツカツカと階段を上る。
いやしかし本当に面倒くさい、こんなことになったのも全てあいつのせいだ。俺の嘘に騙されず、更には俺を言い負かしたあいつ。
あれのせいであの後、粗末な嘘がバレてこんな状況になった。
「着いたんすか?」
不意に先生が立ち止まった。目的地に辿り着いたらしい。その部屋はプレートに何も記載されておらず代わりにシールが数枚貼られていた。
ここまで来ると自分の頭にも先生の考えが分かった。弱小部活動の再活性化、間違いない。熱血系教師名高い平塚先生らしい考えだ。
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