01.*彼女の意味*

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* * * 「なっちゃん、助けて!!」 携帯を肩と顔の間に挟んで。 あたしは我が親友に助けを求めていた。 朝9:00。 待ち合わせまで、あと1時間ってとこ。 困っているのは、女の子デート特有の、服装。 『な、なんでこんなギリギリに電話したのっ?!』 なっちゃんの受話器の奥。 風をきる音が聞こえる。 自転車猛ダッシュで、あたしのところに向かっている所為。 「こんなに悩むとは思わなかったんだよ!!」 『普通は前日の夜に決めておくんだからね!?』 珍しくなっちゃん少し怒ってる。 まぁ急に呼び出したあたしが悪い。 『あ、ついた!!玄関開けて!』 「了解!」 こんな時に気兼ねなく呼べる女友達っていいな。 小さくそう思えた。
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