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「…で!?何まで決まったの!?」
「いや、なんにも。」
「何にも!?」
あたしの言葉に絶句して。
なっちゃんは大あわてで、カバンから服を取り出した。
わりと女の子らしい服。
だけど結構カジュアルなものが多い。
「しょうがないじゃん!あたしフリフリの可愛いのとか着ないもん!」
多分視線だけで理解したんだろう。
なっちゃんがむっとしたようにあたしを見た。
…や、一応まだ、何も言ってないからね?
「凪が悪いんだよ!?凪が!!」
「や、それはごもっとも」
頷きながら家にある服を見て、にらめっこ。
あたしも決して女の子らしい子じゃないから。
スカートすら一着も持っていない。
この間、クラスにスカートしか持ってないと嘆いていた子がいたけど。
その女子力を分けて欲しいと心底思った。
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