01.*彼女の意味*

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「…で!?何まで決まったの!?」 「いや、なんにも。」 「何にも!?」 あたしの言葉に絶句して。 なっちゃんは大あわてで、カバンから服を取り出した。 わりと女の子らしい服。 だけど結構カジュアルなものが多い。 「しょうがないじゃん!あたしフリフリの可愛いのとか着ないもん!」 多分視線だけで理解したんだろう。 なっちゃんがむっとしたようにあたしを見た。 …や、一応まだ、何も言ってないからね? 「凪が悪いんだよ!?凪が!!」 「や、それはごもっとも」 頷きながら家にある服を見て、にらめっこ。 あたしも決して女の子らしい子じゃないから。 スカートすら一着も持っていない。 この間、クラスにスカートしか持ってないと嘆いていた子がいたけど。 その女子力を分けて欲しいと心底思った。
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