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ふわふわと揺れるツインテールの背中を追いながら、カミトとヨゾラは森の中を進んで行った。
そして彼女はある程度進んだところで、急に止まってこちらを向いた。
クレア「で、なんであなたたちは私についてくるのかな?ヘンタイ覗き魔たち。」
ヨゾラ「俺達はお前がいないと学院につけないしな、あと俺の名前はハクオウ・ヨゾラだ。」
カミト「おれはカゼハヤ・カミトだ。」
クレア「珍しい名前ね、クイナ出身?」
カミト「いや、俺はさらに東に行ったところだ。」
ヨゾラ「俺は小さい頃の記憶がないんでな。」
………………いや、もう少し詳しくいうとあの施設に住んでいた前の記憶だな。
カミト「俺はお前の名前も珍しいと思うぞ、クレア・ルージュ。」
クレア「気安く呼ばないで、ヘンタイ。どうせ変な名前でしょう。」
ヨゾラ「そうか、俺は結構好きだがな。」
クレア「な、なにをいってるのよ!?」
………………でも、そんな名前の貴族は聞いたことがないがな。
偽名だな、確実に。
まぁ、それなりに隠したい理由があるのだろう。
俺とカミトはそんなもんだからな。
カミトは黒の革手袋を着けた右手に、俺は腰にかかった、相棒の短剣にめをやった。
この短剣は、俺の契約精霊で今はとある理由で使えない。
カミト「そいえば、その服は学院の制服か?」
クレア「そうよ」
クレアはそっけなくうなずいた。
ヨゾラ「俺は似合ってると思うぞ、なぁカミト?」
カミト「そうだな。」
クレア「な、なな、何をいってるのよ!」
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