1人が本棚に入れています
本棚に追加
そう思いながらも、自分は力が弱く敵わないことは分かっているので、この電信柱の影から見守ることしかできない。
目を瞑った顔立ちは非常に整っていて、黒い髪は後ろで1つにくくっている。キレイだなぁ…
あの人が本当に悪いことしたのかな?
あんなにキレイな顔を殴るんだろうか、私にはできない。
男の人たちはひとしきり笑うとまた彼に絡み始める。
「…なぁ、兄さんいい加減にしとこうや」
「なんかワイらに言うことないんか?あ?」
男の人たちの様子が変わった。
目は鋭くつり上がり、口調も強みが増している。
やばいよ、お兄さん!
早く逃げて!!
「最後に聞くぞ?兄さん、ワイらに何かいうことは?」
最初のコメントを投稿しよう!