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『楽、聞こえる?』
少しの間、身体能力の高さに惚けていると雅から通信が入った。
『聞こえるてるぞ。
どうだ?そこから地上は狙えそうか?』
『バッチリだよ。
ここならゴルドライオンも怖くないから援護は任せて。』
『期待してる。
じゃあ、作戦開始と行きますか。』
『了解。』
通信を終え、俺はゴルドライオンのいる方へ歩く。
草木を分けながら進むと「グルルル」と何か嫌な唸り声が聞こえてきた。
その場で立ち止まり葉っぱの陰から覗くとゴルドライオンがこっちを見ており、おもいっきり目があった。
あれ?もしかして空腹ですか?
俺、多分、臭いで場所バレてるよな?
The ピンチ!
「いいぃやああぁぁぁぁぁぁ!!??」
「グゥラアアァァァァァッッ!!!!」
俺は叫ぶと同時に錬金術を発動。
俺とゴルドライオンの間に石の壁を作り元来た道を戻った。モチロンダッシュで。
しかし、相手は空腹の肉食獣。
ゴルドライオンは石の壁を発泡スチロールの板のように砕き俺を追ってきた。
昨日、雅に呆れてたけど確かに怖いわ。ついこの前まで平和な日本で暮らしてた現代人が普通のライオンよりも強いライオンに狙われるなんて・・・・うん、無理だな。
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