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雅「何?文句あるの?」
楽「いえ、ないです。」
雅「じゃ、製作お願いね。」
楽「鬼め…。」
雅に鋼糸の製作を押し付けられたので形を調べる。
基本は手袋か。
ん?マンガだけど指輪もあるな。
楽「雅、手袋型か指輪型。どっちがいい?」
雅「うーん。手袋…かな。」
楽「わかった。」
俺は指輪にしよっと。
まずは手袋から
ヴァイオリンの余りの木材から繊維質を取り出して通気性抜群の手袋にしてっと、地面から鉄を錬金して糸状にして指先にくっ付ける。
ハイ完成。
次は指輪だな。
あ、コレ、魔法陣いるな。
メンドクセ。
俺も手袋でいいや。
と言う訳で同じ手袋を作って完成。
楽「ホイ、出来たぞ。」
雅「ご苦労。
あれ、楽も手袋にしたんだ。」
楽「指輪は作るのが面倒だったからな。」
雅「ふーん。
あ、ちょっとまってて。」
?
そう言って雅は地面からいくつかの鉱石を錬金して何かを作りだした。
雅「はい、出来た。
コレ、楽のね。」
雅が投げて渡したそれは二つの指輪だった。
一つは銀とルビーで作られておりト音記号と音符のデザインだ。
もう一つは灰廉石と琥珀が捩じられた形になっている。
錬金術だからできる技だな。
貰った物なので大人しく着けて雅の指を見ると雅も同じ物を着けていた。
楽「で、これ何?」
流石に意味が分からないので聞く。
雅「捩じられた方は私たちの証明書みたいな物だよ。
これを持ってる人は私たちどちらかの関係者ってこと。」
なるほど。
雅「音符の方はただのアクセサリ。
これから異世界を旅するんだしお揃いだったほうが色々と役に立つんだよ。」
楽「そんなモンか?」
雅「そうなの。」
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