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雅「よし、身分証明書?も作ったし、早速フラミンゴで町に行くよ!」
楽「はあ!?」
俺が驚くのを余所に雅は手袋を着けて糸を樹に引っ掻け颯爽と飛んで行った。
楽「ちょ、はや!?」
俺も急いで手袋を嵌めて雅のように樹に引っ掻けて飛ぶ。
風を切る音が聞こえると俺はあっという間に木々の上に飛び出していた。
楽「勢いつけ過ぎた!」
雅「あ、楽も?」
楽「ってぇ、雅!?」
雅「アハハ、私も飛びすぎちゃってね。」
上空百メートルで温度差のある会話する双子。
シュールである。
楽「落ちる落ちる!??」
雅「楽、落ち着きなよ。
慌てても落ちる速度は
mgh=60*9.8*100=58800≒5.9*10^4で変わらないんだから。
それに能力もあるでしょ?」
楽「落ち着けるかぁぁ……あ、そうだな。
落ち着いたわ。うん。
能力あったな。あれで鋼糸操ればいいのか。」
雅「そうそう。」
楽「あとさっきの式だけどあれ位置エネルギーだからな。
エ ネ ル ギ ー 。」
雅「落ち着いたんだから気にしないの。
ほら、地上だよ。」
楽「わかってるって。」
俺と雅は森に入った瞬間、上に行った出来るだけ遠くの樹の枝に糸を引っ掻けて自分を引っ張った。すると、どこかの蜘蛛男のように俺たちは上に昇れた。
楽「ヤベ、ちょっと楽しい。」
雅「鋼糸にしてよかったでしょ?」
楽「ああ。」
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