酒造の町コーリュス

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余裕が出てきたので途中で回転したり体操技を空中でしたりと遊びながら俺たちは森の外を目指した。 しばらく飛んでいると前の方に何か大きな平原が見えた。 楽「出口か?」 雅「みたいだね。」 平原に出る前にその手前の樹の上で俺達は止まった。 楽「遠くに町が見えるな。」 雅「酒造の町コーリュスだって。 最初の目的地が決まったね。」 楽「ああ。でも、遠いな。 歩きか。」 雅「いいんじゃない?楽ばっかしてるといざって言う時に動けないし。」 楽「正論を言うなよ。 何も言えなくなるだろ。」 雅「これからは話術も必要だからね。 あと、服着替えない?」 服? あ、そうか。 俺達が来ているのはブレザーを改造した戦闘服でこの世界では明らかに浮いている。こんな怪しい奴等俺なら絶対に町に入れないな。 楽「じゃあ、今から各自で着替えタイムな。」 雅「りょーかい。」 闇属性の魔法で目隠しの部屋を作ってその中でこの世界の旅の服を創造して出す。それに着替えてブレザーは消す。 魔法を解いてしばらくすると雅も出てきた。 初めてこの世界の服を着た雅は上手く着こなしており違和感がなかった。 楽「へ~、似合ってんじゃん。」 雅「楽もね。」 お互いに違和感や変な所がないか確認し合った俺達はコーリュスへと歩いて行った。 約一時間、長かった…。
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