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町に着いた。
門番に歓迎の言葉を貰って町に入るとそこらじゅうに屋台や酒場があった。
奥の方には酒蔵らしき建物も見える。
楽「流石、酒造の町だな。
酒だらけだ。」
雅「そうだね。でも、こんなにお酒ばっかりだと私たちが持ってきたお酒、売れるかなぁ。」
楽「あー、確かになぁ。
まあ、ギルドでも売れるらしいし大丈夫だろ。」
雅「それもそっか。」
道中そんな話をしながら俺たちはギルドへと向かった。
雅「あ、あれかな?ギルド。」
雅が指差した方向を見ると他の店よりも一際大きい建物が大通りに堂々と鎮座していた。
楽「横に看板があるな。
えーっと?商業ギルド【渡り鳥】
合ってるみたいだな。」
雅「なら、早くはいろ。」
雅に急かされたのでギルド【渡り鳥】の中に入る。
入った感じは普通の店みたいで手前の方に受付があり奥には身なりや恰幅の良い人たちが交渉をしているのが見えた。
まずは受付だな。
受付「商業ギルド【渡り鳥】へようこそ。
本日はどのような御用件でしょうか?」
受付に近づくと早速話し掛けられた。
雅「あの、登録したいんですけど…。」
受付「お二方、両方の登録でしょうか?」
楽「はい、そうです。」
受付「かしこまりました。
では、登録の際に書類を書いてもらいますが字は書けますでしょうか?」
字?何言ってんだこの人。
雅楽「書けますけど?」
受付「クス、時々、字が書けない商人見習い候補の方が来られるのですよ。」
顔に出てたらしい。
受付「ではこちらの書類の記入事項を埋めてご提出ください。」
そう言って受付は紙を二枚渡してきた。
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