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ガラガラッ
いかにもな新しいドアを開けて教室に入った。
皆はガヤガヤと五月蝿く、毎回飽き飽きしているのだが、今日はなんだか違う雰囲気で、いつもよりガヤガヤしていた。
私は近くだった席のコに
「皆どしたの?」
と、聞くと、その子は一瞬困ったような顔をして、友達の所へ戻っていった。
・・・・。
またかもしれない。
あの日が帰ってきたのかもしれない。
すると、いかにもチャラ男な男が言った。
「おぉ、その様子じゃ気づいてる感じだねぇw」
あぁ・・・コイツほんとムカつく・・・だからチャラ男は嫌いなんだ・・・
「は?」
私は言う。
「とぼけないでよ、田崎さーん。俺昨日見ちゃったんだよね・・・昔の記事。ねぇ・・・田崎さんの母親、人殺しなんだってね!!w」
コイツ・・・・
「俺、なーんか田崎サン怪しーなぁーと思って調べたんだよねーそしたらだよー
田崎サンの母親が人殺しだってwあー、今日からまたオモろくなるなぁー♪」
コイツ、響也以上のレベルでムカつく・・・
「だったら何?母親と私がなんの関係があるっての?ほんと、アイツと関係なのにそーゆーこと聞かれんの、ムカつくんだよね。」
「おっ、強気だねぇ。でも俺の体力には勝てないかなぁ?」
と、鍛え上げた筋肉を見せつけた。
コイツ絶対私をターゲットにしてる。
多分、コイツに皆嫌々従い続けていたのだろう。
響也の方をチラッと見ると、響也は下を向いて申し訳なさそうにしていた。
そしてまたあの日々が
今日から始まってしまった。
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