アイツの秘密

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「…用は何?」 「ね、昨日『あんたに何がわかるっての?』ってゆったよな。」 「う…ん…」 すると、響也は服を脱ぎ出した。 「なっ…」 私は顔を赤らめて目を伏せた。 「見て」 響也がものすごく真剣な声を出すもんだから、恐る恐る私は手と手の間から覗く。 すると、響也は背を向けていた。 その背中には、たくさんの傷跡があった。 「ど…どうしたの、その背中!!!」 すると響也は真剣な顔で言った。 「俺、小さい頃から親父に虐待受けてんだ。」 「え…」 「ね、そらちゃんの気持ち、わからなくもないでしょ?」 私はうつむき、響也に謝った。 「ご…ごめん…あんなこと言って…」 響也はニコっと笑って言う。 「おしゃ…そらちゃんの可愛い顔GET…」 私は顔を上げ、顔を赤らめる。 「は…っ!?!?やっぱチャラ男はどこまで行ってもチャラいのね!!(怒)」 私はため息をついた。 「まっ、今日はお互いのこと知れてよかったんじゃない?w」 と、響也は開き直った。 「あ、そうだ。俺が今日からそらちゃんの『ヒーロー』になってあげる。」 響也は満面の笑みで言った。 私はもう一度ため息をついて、屋上を後にした
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