Ⅰ カニバリズム ――愛を貪る話

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「僕は何かに飢えているのかもしれない」 帰宅し、明かりを点けずにベッドへと直行。 そして倒れこむ。 真っ暗な部屋の天井を見上げながら、 筒井亮太(ツツイ リョウタ)はそんなことを考えていた。 そんなことを思ったって何も変わらない。 だから何もしない。 何もせぬまま 毎日繰り返される単純な作業を繰り返している方が楽だ。
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