Ⅰ カニバリズム ――愛を貪る話

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そんな1日の作業の最終工程である、 いつもの終電に駆け込んだ。 亮太と同じサラリーマン風の格好をしている人間がちらほらとシートに腰を下ろし、目を閉じていた。 「いつも通り」 そんなことを心に思い浮かべて 亮太はいつもの場所に座り、ゆっくりと目を瞑った。
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