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☆委員長が帰ってから☆
何か、(いい加減委員長じゃなくて普通に呼びなさいよ!名前で!)とか聞こえた気がするが、まぁ、置いといて。
「風呂沸いてるから、先入ってていいぞ~。」
「それじゃあ入らせてもらうわ。………覗いたら、ブッ殺す!!」
「はいはい、わーったからはよ入れって……。」
覗くとか……あり得ん。
つーかキャラがおかしくなってないか?
☆キラッとアルス視点☆
お湯につかる。
温かい。
気持ちいい。
ふと今日起きたことを思い出す。
(今日来たばっかりなのに、なんだかずっとここに居たみたい……)
けど、問題はアキラのこと。
(あの魔力はヤバイ。それに羽の色も………)
顔の半分を湯につけて思い出す。
☆『上書き』を行った後のこと☆
「ふぅ。にしてもスヤスヤ寝てるわね。」
彰は涼しげな顔で寝ている。
時々、う、うぅんとか言うぐらいで。
「……そういえばアキラの魔力ってどのくらいだろ?」
普通の人間ならばほんの少ししかないはずである。
アキラが普通の人間であれば、であるが。
好奇心とは恐ろしいものだ。知らなくてもいいことまで知ってしまう。
目をつむり、
「『調査』(サーチ)」
それは…………魔力、そしてその奥に潜むモノまで………
「ッッ!!」
あたしは思わず悲鳴を上げそうになった。
目などつむっていられなかった。
自分の魔力は数字にして6万ほど。
『上書き』が20回出来るぐらいだ。
そしてお母さんが12万。
あたしの2倍。
弱ってて4万しか無いらしいけど、それでもあたしは敵わない。
でも、溜めてるって言ってたからどうなんだろ?
ってそんな事じゃなくて!
こいつ、アキラは……25万!??
あり得ない。絶対にあり得ない。アキラは人間なのに……
そう思い、もう一度『調査』をした。
だが、結果は同じ。
何故ここまでの魔力を隠せれたのか。
何故今まで気づかなかったのか。
疑問ばかりが頭を巡る。
お母さんはこの事を知っていた?
だからあたしをここに?
何で教えてくれなかった?
いや、とアルスは首を振る。
お母さんじゃない、たぶんお母さんも知らなかった。
それにアキラの魔力の奥に潜んでいたアレは………
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