少年は夢を見る

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もう何度目になるだろう。この夢を見るのは。 内容はいつも彼女の事。 こんな夢を見始めたのはつい一ヶ月前。 それからずっと毎日、寝ると見ている。 彼女は時にだた空を見上げていたり、豪華なベットで寝ているだけの事もあった。 だから昨日の夢はおかしかった。 いくら何でも唐突すぎる。 結局分かんないんだけどね。 ところで今日は………空か? 昨日と変わらない彼女が飛んでいる。 今回はすぐ見えた。 (彼女、あの羽で飛べたのか……。無理をしている用には見えないけど……。昨日のは一時的な物か?) それでも彼女はとても楽しそうに飛んでいる。 それを見た俺は夢の中だが軽く微笑んだ。 ふと彼女はこちらを見てこう言った。 「一緒に飛びませんか?」 ………………ゑ? まぢで? てゆうかここ夢の中だよね? 何で?何で? もしかしてこれは俺の勝手な妄想? 「フフッ。面白い人ですね。」 (心を読まれた!?まぁこの際どうでもいいや。) ん? 俺って飛べるの? 「今は、この夢の中だけですけどね。」 ん?今は? (それっていつか現実でも飛べるようになるって事?イヤッホーーウwやったね!テンション上がってキターーーー!!) 「当分無理ですけどね。」 バリン!!!←少年の想いが見事に砕け散った音 (………………OTZ) 「ですからどうです?せめて夢の中だけでも飛んでみては?」 「よっしゃぁ!飛んでや……………………はぁ!?」 今まで無かった夢の中の体があって、感覚もある。 ただそこは、空の上。 ちなみに下は昨日のお花畑。 「ええええええええぇぇぇぇぇ!!??聞いてねぇぞこんな事!」 それでも自分の体は絶賛急降下中。 「始まりはいつも唐突に。現実は非情である。驚くほど今の状況と一致してますねw」 「のんきなこと言ってないでタスケテーーーーー!」
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