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「お前、学年のマドンナ平坂碧海(ヒラサカアオイ)に告られて、何て断ったんだっけ?」
「えっと、リアルはちょっと無理かな、だったかな」
「三次元全否定!!」
またも思わず突っ込んでしまった。だがこれが崎本雅信なのだ。
二次元を理由に三次元を断る男なのだ。
イケメンの無駄遣いにもほどがある。典型的なザンメンだ。
マサは少し困った表情を浮かべて言った。
「だってさぁ。碧海ちゃんと話したこと全くないのに、いきなり告られたんだよ。OKを出すのは早くない?」
「違う!!俺が言ってるのは、お前の断り方だ!!」
「やっぱり、ちょっと言い方がキツかったかな」
「そりゃキツいぞ。まさか二次元と比べられるとは思わなかっただろうな」
マサはそんな感覚など微塵もないようで、不思議そうに首を傾げるだけだ。
呆れ果てて、もう突っ込む気力すら残ってない。
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