プロローグ 11月5日(月曜日)

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アニメや漫画ではよく見る展開だが、現実的な展開ではない。 一目見ただけで、その人の何が分かるというのだろう。 その人の外見だけ見て惚れたということなら、仮にその人と付き合えたところで、長続きはしないだろう。 そのことを伝えると、 「まぁ言う通りだとは思うよ。でもいつかはそういう恋をしてみたいじゃないか。僕たちは青春を謳歌する高校生なんだから」 そう言って、満面の笑みを浮かべる。 学年のマドンナを2次元を理由にふった男の口から、青春なんて言葉が出てくるとは思わなかった。 本当に青春を謳歌する気があるのか疑いたくなる。 そんなことを思われているとは露しらず、マサは眼を輝かせながら聞いてくる。 「一目惚れって、一体どんな感じなんだ ろうね。ビビッと心に電流が流れる感じなのかな。全身の五感が奪われちゃうのかも。胸キュンきたコレって」 「何だよ、胸キュンきたコレって・・・・・・・」 「一目惚れの感じを予想で言葉にしてみただけさ」
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