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マサはそう言うと、椅子から立ち上がった。
「まぁ、そんなことはどうでもいいや。とにかく喋ってないで、早く掃除を終わらせてくれよ。新しいラノベの新刊が図書室に入ったんだ。早く借りないと、誰かに先を越されちゃうよ」
「そのラノベの題名は?」
マサは間を開けずに答えた。
「『幼馴染みとイチャイチャしてたら迷宮入り事件を解決してしまった』だね」
「うん、長いな」
マサも手にしているラノベを掲げて苦笑した。
「最近のラノベって、どうしてこんなに名前が長いんだろうね」
「お前も疑問だったのか?」
最近のラノベは題名が無駄に長い。ウザいほど長い。
一体誰がこんな長い名前を求めている人がいるのかと、本気で疑うほどだ。試しにマサに聞いてみる。
「マサ、お前はどんな基準でラノベを買うんだ?」
「イラスト」
そうバッサリと切り捨てた。
「そこに題名や文章力は」
「必要ない。僕がラノベに求めるもの。それはエロ可愛いイラストと、萌え展開だけだよ。文章力なんてその次だし、ましてや題名なんてどうでもいい。パンチラ、水着にラッキースケベが大好物です」
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