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いつも見ている教室の風景には、クラスの皆や先生たちがいる。
真面目に授業を受けたり、時には馬鹿みたいに騒いだりして、いつも人の賑やかさがあった。
だが秋の夕陽が差し込む放課後の教室は、哀愁漂う寂しげな空間へと一変する。
あれだけあった人気が嘘のように消え去ったからだろう。
そのギャップが更にこの虚無感を際立たせる。何だかしんみりとした気分になってしまう。
ふと視界に入った黒板には、生徒会が月に一度出す新聞、「月報 掛之川」が円状のマグネットで貼られていた。
学校の中では知らぬ者などいないほど、その知名度は高い。
だがしかし、需要があるかどうかは別問題だ。
多分どの学校でもそうだろうが、生徒会や保健委員会、新聞部なんかが配るプリントは、 大抵は読まれずにゴミ箱行き。
精々机かロッカーに放置され、もみくちゃにされるのが関の山だ。
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