プロローグ 11月5日(月曜日)

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最近の授業で配られる課題のプリントは、資源節約とかで裏面は別のプリントだったりするが、なら読まれないプリントの印刷を止めたほうが効果的だろう。 もしくは事前から予約制にして、読みたい人にだけ配るという手もある。 その方がゴミも出ないし、紙を節約出来る。 書いてくれる人の努力があるのは分かるが、だからと言って興味のないものをわざわざ見る人は少ない。 本を全く読まない人が、大作を何作も手がけた小説家の新作を買いたいと思うか?否だ。 音楽を全く聞かない人が、世間で有名なバンドやアイドルグループのCDを買いたいと思うか?やっぱり否だ。 興味のないものにわざわざお金を出す人など、いるわけがない。 そればっかりは努力でどうにかすることは出来ない。 需要がなければ、いくら供給しても意味などないのだから。 現実の厳しさをたかがプリント一枚で実感することになるとは。
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