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「メガネをかければいいんでしょう?」
「そう。そうなんだが、あれだ。見せられた写真のお前は笑ってたからな。無表情なメガネ姿も知的かつクールでいいが、どうせなら明るく笑ってくれ」
「必要なの?」
「俺の好みの問題だ」
「・・・・・難しい」
何の冗談か分からないが、楓は人差し指で口角を押し上げ始めた。その行動は可愛らしいが、いやいや、流石にそのレベルではないだろ?
「これだこれ、こんな感じで頼む」
さりげなく千広からもらっていた、中学の時の写真を見せる。お手本になるといいが。
「・・・・・なんで持ってるの?」
「千広からもらったんだ。変な風に受けとるなよ」
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