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「我が人生に一片の悔いなし・・・・・!!」
じろじろと見られているのが恥ずかしいのか、流石の楓も少し俯いた。そしてぼそりと言う。
「大袈裟過ぎる表現ね」
「この一週間の賜物だからな」
そっくりな彩未さんとはまた別物。この一週間が報われた瞬間だ。
「お世辞でもなんでもなく、似合ってると思うぞ」
メガネというアクセント1つで、こうも化けるとは。
「俺の直感は間違ってなかったということが、今ここに証明されたわけだ。どうだ、これからはメガネで生活すれば」
「嫌よ」
それは残念。
「もう満足したでしょう。終わり終わり」
いそいそとメガネをケースへとしまう。
「なんだよ、もう終わりか?優奈とかにも見せてやればいいのに」
「見せたくないから、一人の時を狙って声をかけたのよ」
「そう隠すようなものじゃないだろ」
「約束は確かに護ったからいいでしょう」
それを言われたら返す言葉はない。
別の見方をすればメガネ姿を独り占め出来たというわけだし、文句はあるまい。
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