エピローグ11月11日(日曜日)

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約束が果たされたからといって、俺の登校義務がなくなったわけではない。 月曜日。Monday。一週間の始まりだ。 欠伸をかみ殺す。不思議なことに、どれほど早く寝ようと気持ちよく起きれない。 まぁ、早寝したわけではないけど。 兄貴は相変わらず寝ていた。 きっと今日も料理に精を出しては、部屋を散らかすのだろう。 やれやれ、生活習慣を何とかして改めさせないと。 そういえば彩未さんは結局、兄貴に想いを伝えることが出来たのだろうか? そんなことを考えながら、待ち合わせ場所へ行く。ポケットに手を突っ込み、軽く猫背ぎみに歩く。 場所へつくと、マサはもう来ていた。 そのインテリメガネをみるのは随分と久々な気がする。マサは俺に気付くといきなり、 「翔。僕が今何をいいたいのか、分かるね?」 だなどと聞いてくる。その視線は恨めしげだ。そんなことを言われても困る。
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