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「さっさと約束のパンを奢りやがれ、この野郎。違うか?」
「違う!!よくも僕の至福の時間を・・・・・バイト代の結晶を・・・・・無駄にしてくれたな!!」
かなり憤りを感じているらしく、目元がつり上がっていた。おお、怖い。
しかし、そうだ。マサも昨日は色んな意味で修羅場だった。
平坂碧海とのラノベ祭。
端から見れば学年のマドンナとのデートだというのに、思考回路が二次元で生きているマサにとっては修羅場。
ましてや碧海に一度告白された身としては、気まずいことこの上ない。
楓のメガネ姿に気を取られて、すっかり忘れていた。
「楽しかったか?ラノベ祭」
「どの面さげてそんなことが言えるんだ!!ああ、思い出すだけで身体が震えるよ。あの日起きた出来事を、僕は誰にも語りたくない・・・・・」
押すなの反対は押せってのは、コントの定番だぞ。
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