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とはいえ、今日のマサは雰囲気が違う。
寝不足なのか眼にはくまが。
いつも見た目を気にするわりに、髪が少し乱れている。
「言っとくけど、僕は根に持つタイプだからね。この恨み、どう晴らしてくれようか・・・・・」
このまま藁人形と釘を持たせたら、そのまま牛の刻参りにでも行きそうな雰囲気だ。
日曜日に一体何が・・・・・・。
話をそこそこに、歩き始める。
変わらぬ通学路に、見慣れた景色。
これまでメガネをかけてなかったせいか、少し新鮮なように思えた。
マサはなんとはなしに聞いてきた。
「で、そっちはどうだったんだ?上手く収まった?」
それはもちろん、楓と彩未さんのことだろう。
俺は頷く。
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