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「どういう意味だ?」
そう訪ねると、マサは顔をしかめた。
「いや、何かの確証がある訳ではないんだ。推理小説みたいに、ビシッとした確証がない。ただどうしても、しこりが残る。だから言いたい。まぁSSでも読む気分で聞いてくれよ」
「・・・SS?」
「ああ、知らないか。サイドストーリーのことだよ」
そう前置きして、マサは言った。
「祥一さんが楓ちゃんのことを気付かなかったことには、まだ納得がいくんだ。磐田に住んでいた彼女の妹が、掛乃川までくるとは思わない
けど、楓ちゃんは違う。昔は姉妹の仲は良かったんだろ?なら、お姉さんの彼氏に興味がないわけがない。話す仲ではないにしても、地元ぐらいは聞いたんじゃないかな。仮に話す仲なら、兄弟の有無ぐらい訪ねるかも」
「で、お前は何がいいたいんだ?」
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