エピローグ11月11日(日曜日)

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そして言われた事を、もう一度よく考えてみる。つまり、俺はいいように利用されていたというわけだ。 考えて、考えて、考えて。 出した結論は。 「・・・・・・どっちでもいいか」 そう呟く。二人の仲直りに貢献出来たのなら、どちらにせよ本望だ。 なによりも、楓のメガネ姿を見ることができた。それ以上に望むことはないのだから。 そうだ。そろそろ持久走大会がある。学校の周囲をひたすら走るだけで、この道もその中に含まれている。 体育じゃあよく転んだっけ。迷子にもなった。 だがメガネのある今の俺に、死角はない。 来るならこい!!だが授業が潰れるとはいえ、やっぱり面倒だ。 せめて寒くならない事を祈ろう。 吹き荒ぶ風を受けながら、俺は学校へと向かった。 end
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