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正確にいうなら、もう掃除は終わるところだ。
最後のゴミである、クラスの誰かが捨てていったであろうコーヒーの空き缶。
急に目覚めた遊び心が、くだらない片付け方を思いついた。
空き缶をゴルフの要領でホウキで打ち込み、ゴミ箱へ狙うというものだ。
手で捨てた方が早いのは分かるが、一度思ってしまったが最後、やってみたいという好奇心が湧いてしまう。
というわけで、早速チャレンジしてみる。
息を整え、ホウキを大きく天井に向けて振り上げる。
そして一呼吸吐くと同時、ホウキをスイングした。
だが空き缶は全く的はずれの方向に飛んでいき、カランカランと虚しい音をたてた。
その音を聴いて、思った。
・・・・・・何で掃除なんかしてるんだっけ?
別に今日が掃除当番というわけではない。
夏休みの課題は残り3日になったら取り組み、勉強よりも遊びを優先する、至って普通のゆとり世代だ。
良心から掃除をしていくなどあり得ない。
掃除は家庭の事情で毎日しているようなものだから、別に嫌いではないが。
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