842人が本棚に入れています
本棚に追加
…で、
あれから5分が経ったんだがwww俺、どうしたらいいかなwww会長さん、ずっと無言なんだけどwww気まずいんだけどwwwぷぎゃーwww
とか思ってたら会長が口を開いた。
「…なぁ、この庭どう思う?」
「え?この庭…ですか?」
どうって……どうもっすね。
…なんて言う勇気はこれっぽっちもない。
それに…会長の顔が真剣だ。これは、真面目に正直に言うべきなんだろう。
「普通…ですかね。一般ぴーぽーな俺にとってはですけど。それに、なんか懐かしくて…安心します。」
「そうか。」
会長さんは頬を緩ませながら言う。何だか凄く嬉しそう。
…不覚にもドキッとしてしまう。
しゃーない。会長さんが美形なんだもの。俺は正常だ。
内心動揺していると、会長さんが語りだした。
「実はな…あの花壇、俺様が会長権限で作ったんだ。」
ちょっwww職権濫用www
「生徒会の仕事の息抜きに、一人落ち着ける場所が欲しくて…ぼーっと歩いてたら、此処に辿り着いたんだ。見た感じが、昔少しだけ通った公立小学校の庭に似ていて……なんだか懐かしく思えて。そこには花壇がったあったから、作ってみようって…。一人で一週間かけて作った。」
「一人で……?」
「あぁ。」
「…会長さん、友達いないの?」
「いるに決まってんだろ!」
「じゃあ、何で一人?」
「それは…………じゃ……だろ…」
「え…?声小さすぎてよく聞こえないです。」
「っ…!だからっ、キャラじゃないっつってんだよっ!」
顔を真っ赤にして会長が叫んだ。
なにこれ、可愛い、萌える。
最初のコメントを投稿しよう!